60代・70代から送迎ドライバーになれる?デイサービスや送迎バスの仕事内容・必要な免許をやさしく解説
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- デイサービスなどの施設の送迎は、ふつうの運転免許(第一種)で運転する求人が多くあります。
- 普通免許で運転できるのは定員10人以下の車まで。マイクロバスは中型免許が必要です。
- 運転の前と後には、職場でアルコールチェックを受けるのが基本です。
- 何歳まで働けるかは職場ごとに違います。体調と免許の更新のことも考えて選びましょう。
「運転には慣れているから、それを仕事にできないかな」。
送迎ドライバーは、そう考える方にとって、身近な仕事のひとつです。タクシーのように知らない道を走り回るのではなく、決まった道を、決まった時間に走ることが多いのも特徴です。
この記事では、国や警察の資料をもとに、送迎ドライバーの仕事と、始める前に知っておきたいことを順番に説明します。
- 送迎ドライバーの仕事の種類
- 必要な免許(二種免許はいる?)
- 車の大きさと免許の関係
- 仕事の流れと、アルコールチェック
- 70代で働くときに気をつけること
- 求人の探し方と、応募前の確認
送迎ドライバーって、どんな仕事?
「決まった人を、決まった場所へ」送る仕事
送迎ドライバーは、施設や会社の車を運転して、利用する人を送り迎えする仕事です。たとえば、次のような職場があります。
- デイサービス(通所介護):お年寄りの自宅と施設のあいだを送り迎えする
- 幼稚園・保育園など:子どもを通園バスで送り迎えする
- ホテル・病院・自動車教習所・会社など:駅と施設のあいだを、送迎バスで送り迎えする
どの職場でも、毎日だいたい同じ道を走ることが多く、道を覚えれば落ち着いて運転できます。
運転のほかにする仕事もある
デイサービスの送迎では、車いすの方の乗り降りの手伝いや、玄関までの付き添いをすることがあります。車にリフトやスロープが付いていることもあります。
運転だけの仕事か、乗り降りの手伝いもするのかは、求人によって違います。応募する前に、かならず確かめましょう。
送迎ドライバーに、二種免許は必要?
施設の送迎は、許可がいらない場合が多い
国土交通省のガイドラインでは、介護施設や学校などが、利用者の送迎のために車を出す場合、施設の利用料がかかっていても、送迎だけの料金をとっていなければ、国の許可や登録はいらないとされています。
このような施設の送迎は、自家用の車(白いナンバーの車)で走ります。そのため、二種免許ではなく、ふつうの第一種免許で運転する求人が多くあります。
運賃をもらう仕事は、二種免許が必要
反対に、タクシーや介護タクシーのように、お客さんから運賃をもらって乗せる仕事は、原則として二種免許が必要です。二種免許について知りたい方は、60代・未経験からタクシー運転手になれる?をご覧ください。
どの免許が必要かは、職場や車によって違います。最後は求人票の「必要な免許」の欄で確かめるのが確実です。
自分の免許で、どの大きさの車まで運転できる?
送迎では、ワゴン車からマイクロバスまで、いろいろな大きさの車を使います。運転できる車は、免許の種類と、免許を取った時期で決まります。
| 免許 | 運転できる車(乗車定員) | 送迎で使う車の例 |
|---|---|---|
| 普通免許 | 定員10人以下 | 乗用車、ワゴン車、福祉車両(車いすのまま乗れる車)など |
| 中型免許 | 定員11人以上29人以下 | マイクロバスなど |
| 大型免許 | 定員30人以上 | 大きな送迎バス |
普通免許
- 運転できる車(乗車定員)
- 定員10人以下
- 送迎で使う車の例
- 乗用車、ワゴン車、福祉車両(車いすのまま乗れる車)など
中型免許
- 運転できる車(乗車定員)
- 定員11人以上29人以下
- 送迎で使う車の例
- マイクロバスなど
大型免許
- 運転できる車(乗車定員)
- 定員30人以上
- 送迎で使う車の例
- 大きな送迎バス
2007年6月より前に普通免許を取った方は、免許証に「中型車は中型車(8t)に限る」と書かれた「8トン限定中型免許」になっています。重さの範囲は広いのですが、乗車定員は10人以下のままなので、マイクロバスは運転できません。
一日の仕事の流れは?
職場によって違いますが、デイサービスの送迎では、たとえば次のような流れになります。
- 出勤・点呼:体調の確認と、アルコールチェック
- 車の点検:タイヤ、ライト、車いすの固定具などを見る
- 朝の迎え:決められた順番で、利用者の家を回る
- 夕方の送り:施設から、利用者を家まで送る
- 記録・アルコールチェック:運転日誌を書き、仕事の終わりにも確認する
朝と夕方に送迎が集まるため、勤務が朝と夕方の2回に分かれている求人や、短い時間のパートの求人もあります。働く時間は、求人票でよく確かめましょう。
アルコールチェックは、職場のきまり
警察庁によると、白いナンバーの車でも、定員11人以上の車を1台以上、またはそのほかの車を5台以上使っている事業所は、「安全運転管理者」を選ぶことになっています。
この安全運転管理者は、2023年12月から、運転する人の運転の前と後に、アルコール検知器を使って酒気帯びがないか確かめ、記録を1年間残すことが義務になりました。前の日のお酒が残っていないよう、ふだんから気をつけましょう。
子どもの送迎バスは、置き去りを防ぐきまりがある
幼稚園・保育所・認定こども園などの送迎バスでは、2023年4月から、乗り降りのときに子どもの人数や名前を確かめることと、置き去りを防ぐ安全装置を付けることが義務になりました。子どもの送迎の仕事では、降りたあとに車の中を見回ることも大切な仕事です。
60代・70代で働くとき、気をつけることは?
何歳まで働けるかは、職場しだい
送迎ドライバーの年齢について、法律で上限は決められていません。ただし、採用するかどうかや何歳まで働けるかは、施設や会社ごとに違います。
高齢の運転者には、免許更新の手続きがある
警察庁によると、免許の更新期間が終わる日に75歳以上の方は、更新の前に認知機能検査を受けます。また、75歳以上で、決められた違反(信号無視など)をしたことがある方は、運転技能検査も受けます。
人を乗せて走る仕事です。視力や体調で気になることがあれば、早めに医師や眼科で相談しましょう。
座りっぱなしと、乗り降りの手伝いに注意
運転中は同じ姿勢が続き、乗り降りの手伝いでは腰をかがめます。腰に不安がある方は、面接で正直に伝え、運転だけの仕事を選ぶのもひとつの方法です。
送迎ドライバーの求人は、どこで探せばいい?
| 探す場所 | どんなところ? | お金 | リンク |
|---|---|---|---|
| ハローワーク | 国の窓口。地元の施設や会社の送迎の求人も見つかる。おおむね60歳以上の方は生涯現役支援窓口でも相談できる | 無料 | ハローワークインターネットサービス |
| 介護JJ(介護ジャストジョブ) | 介護・福祉の求人サイト。職種「送迎ドライバー」や「中高年積極採用」「無資格OK」で求人をしぼれる | 無料(求職者) | — |
| 日本ドライバー人材センター | ドライバーの仕事専門の転職支援サービス。タクシー・トラック・バス・配達などの求人をあつかう(公式サイトの記載) | 無料(求職者) | — |
ハローワーク
- どんなところ?
- 国の窓口。地元の施設や会社の送迎の求人も見つかる。おおむね60歳以上の方は生涯現役支援窓口でも相談できる
- お金
- 無料
介護JJ(介護ジャストジョブ)
- どんなところ?
- 介護・福祉の求人サイト。職種「送迎ドライバー」や「中高年積極採用」「無資格OK」で求人をしぼれる
- お金
- 無料(求職者)
日本ドライバー人材センター
- どんなところ?
- ドライバーの仕事専門の転職支援サービス。タクシー・トラック・バス・配達などの求人をあつかう(公式サイトの記載)
- お金
- 無料(求職者)
介護JJ(介護ジャストジョブ)について
介護JJは、株式会社ハートフルケアが運営する、介護・福祉の仕事の求人サイトです(有料職業紹介事業 13-ユ-319403)。公式サイトでは、次のような条件で求人をさがせます。
- 職種:送迎ドライバー
- こだわり:中高年積極採用、無資格OK、日勤のみなど
デイサービスの送迎のように、介護の施設で運転の仕事をしたい方に向いています。求人の数は地域によって違うので、お住まいの地域で探してみましょう。
日本ドライバー人材センターについて
日本ドライバー人材センターは、ドライバーの仕事に特化した転職支援のサービスです。公式サイトによると、タクシー、トラック、バス、配達などのドライバーの求人を全国であつかっています。
ホテルや会社の送迎バスの仕事に興味がある方や、送迎以外の運転の仕事もあわせて考えたい方は、相談してみるのもよいでしょう。施設の送迎の求人があるかどうかは、相談のときに確かめてください。
応募する前に、確かめておきたいことは?
- 運転する車(車の大きさ・定員、自分の免許で運転できるか)
- 運転以外の仕事(乗り降りの手伝い、車いすの固定、付き添いがあるか)
- 働く時間(朝と夕方に分かれているか、1日の合計は何時間か)
- はじめの研修(道や順番を覚えるまで、先輩が同乗してくれるか)
- 事故のときの対応(車の保険、連絡のしかた)
- 何歳まで働けるか
送迎ドライバーは、お年寄りや子どもの命をあずかる、責任のある仕事です。「ただ運転するだけ」の仕事ではありません。体調がすぐれない日は無理をせず、早めに職場へ伝えましょう。
まとめ
- 送迎ドライバーは、決まった人を、決まった道で送り迎えする仕事
- 施設の送迎は、ふつうの第一種免許で運転する求人が多い。運賃をもらう仕事は二種免許が必要
- 普通免許は定員10人以下まで。マイクロバスは中型免許が必要
- 運転の前と後に、アルコール検知器でのチェックがある
- 75歳以上は免許の更新で認知機能検査がある。体調と相談して選ぶ
介護の施設で働くことに興味がわいた方は、50代・60代から介護の仕事は始められる?もご覧ください。ほかの現場の仕事は、現場の仕事のページで紹介しています。
よくある質問
送迎ドライバーに、二種免許は必要ですか?
施設が、利用者の送り迎えを、送迎だけの料金をとらずにおこなう場合は、国の許可や登録はいらないとされています(国土交通省のガイドライン)。このような施設の送迎は、二種免許ではなく、ふつうの第一種免許で運転する求人が多くあります。一方、タクシーや介護タクシーのように、運賃をもらってお客さんを乗せる仕事には、原則として二種免許が必要です。応募する前に、求人票の「必要な免許」を確かめてください。
普通免許で、何人乗りの車まで運転できますか?
普通免許で運転できるのは、乗車定員10人以下の車です。定員11人以上29人以下のマイクロバスなどは中型免許が必要です。2007年6月より前に普通免許を取った方は「8トン限定中型免許」になっていますが、乗車定員は10人以下までなので、マイクロバスは運転できません。
70代でも送迎ドライバーとして働けますか?
法律で年齢の上限は決められていませんが、採用するかどうか、何歳まで働けるかは、施設や会社によって違います。また、75歳以上の方は免許の更新のときに認知機能検査を受けるなど、高齢の運転者向けの手続きがあります。体調と相談しながら、求人票や面接で確かめましょう。
介護の資格がないと、デイサービスの送迎はできませんか?
運転だけの仕事なら、介護の資格がなくても応募できる求人があります。ただ、車いすの方の乗り降りの手伝いなどをすることもあるので、仕事の範囲は求人ごとに確かめてください。介護の資格は、介護職員初任者研修などで取ることができます。
この記事で参考にした情報(2026年10月31日確認)
- 国土交通省「道路運送法における許可又は登録を要しない運送に関するガイドラインについて」(国自旅第359号・令和6年3月1日、令和8年6月5日一部改正)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/002005125.pdf - 国土交通省「高齢者の移動手段を確保するためのパンフレット」
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/content/001880928.pdf - 福岡県警察「各免許で運転できる自動車の範囲」
https://www.police.pref.fukuoka.jp/kotsu/kotsukikaku/houki/menkyonohanni.html - 警察庁「安全運転管理者の業務の拡充等」(アルコール検知器による確認の義務化)
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/index-2.html - 愛知県警察「安全運転管理者等の届出手続き」(選任が必要な台数)
https://www.pref.aichi.jp/police/shinsei/koutsu/koutsu-s/todokede.html - こども家庭庁「送迎用バスの安全対策」
https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety/effort/anzen_kanri - 文部科学省「学校保健安全法施行規則の一部改正について(通知)」(令和4年12月28日)
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1416686_00008.htm - 警察庁「認知機能検査について」
https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ninchi.html - 警察庁「運転技能検査について」
https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ginoukensa.html - 介護ジャストジョブ(介護JJ)運営会社概要(株式会社ハートフルケア/有料職業紹介 13-ユ-319403)
https://kaigojj.com/about - 日本ドライバー人材センター 公式サイト
https://nihon-driver.jp/
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